12月の雇用統計結果
1月10日(金)に発表された12月の雇用統計。
結果は、以下のとおりとなり、市場予想を大幅に上回る数字が出ました。
- 市場予想:16.4万人
- 結果:25.6万人
前回が22.7万人だということを考えると、雇用が強く、経済がまだまだ堅調であることが伺えます。
経済が強いと賃金上昇圧力がかかってしまい、インフレ懸念が続きます。
そのため、FRBとインフレとの闘いが続いていることを示唆しています。
今回の結果を受けて、FRBの利下げペースは今後更に低下すると見込まれ、長期金利は急騰しました。
一時は2023年11月以来の4.79%まで上昇し、債券価格は大きく下落しました。
1月11日現在の長期金利は、4.762%。
5%に迫る勢いです。
膨らむ米国長期債の含み損
今回の長期金利の上昇を受けて、週明けから米国長期債の価格が更に下落しそうですね。
そうなると、現在保有している米国債の含み損が膨れ上がってしまいます。
先週金曜日時点でも、これだけの含み損を抱えているため、連休明けの相場から目をそらしたくなりますね。涙
保有数:1,300株
含み損:-101,500円
保有数:5,700株
含み損:-662,000円
1月8日(水)が米国債の分配金を受け取れる権利付き最終日であったため、年末当たりから強気にポジションを増やしていました。
現在、投資に回している資産は、3,000万円程度のため、米国長期債ETFに20%程度投資していることになります。
分配金に釣られて、ポジションを持ちすぎたかもしれません・・・。笑
株式市場に比べて、債券市場はローリスクのため、今後の経済情勢の混乱へのリスク回避も一つの目的として米国長期債を保有しています。
それなのに、こんなにも損失を抱えることになるとは思いませんでした・・・。
配当金や分配金の積み立てを重視して投資しているため、今回の投資戦略は後悔していませんが、これだけ長期金利が上昇するのは予想外でしたね。
今後を占う重要イベント
今回の雇用統計を受けて、堅調なアメリカの経済情勢は腰折しておらず、インフレとの闘いが続いていることが確認できました。
一部の市場予想では、今後の利下げのペースが下がるまたは再利上げなんて話も浮上しています。
今後の投資戦略として、現在保有している米国長期債とどう向き合うかが問題となります。
次にiシェアーズシリーズの米国債の分配金が出る時期は、4月となります。(1.4.7.10月の年に4回の分配金)
今から4月までは3か月弱あるため、以下のイベントが通過してから、米国長期債のポジションをどうするか検討したいと思います。
今後の市場の動向を占う重要なイベントとしては、2つあります。
トランプ新大統領の就任
トランプ新大統領が誕生するのは、1月20日(月)。
トランプ大統領の発言には、世界中がかたずをのんで見守ることになりそうですね。
その中でも、インフレに影響を与える政策についても発言には注意が必要です。
- 関税
- 移民対策
- ロシア、ウクライナ戦争への対応
- 石油採掘
注目されているトランプ政策は多岐に渡りますが、今後のインフレに影響を及ぼすものとなると、これらの政策が挙げられます。
そのため、これらの政策に対するトランプ大統領の発言には注意が必要です。
もし、市場が予想している部分と異なる発言があれば、インフレ予想にも修正が入るでしょう。
例えば、インフレに大きく影響する関税が一部だけの限定的なものという発言があれば、インフレ予想は下振れする可能性が高いです。
また、移民対策を大々的にするのであれば、更なる人手不足によって賃金上昇を招き、インフレを加速させるでしょう。
1月20日の就任式にて、インフレに影響を与える政策の方向性が垣間見えるかもしれないため、注目のイベントと言えるでしょう。
アメリカの決算
2つ目の大きめなイベントがアメリカの決算。
アップルやアマゾン、テスラなどの名だたる企業にて1月末に決算が行われます。
企業業績がこれまでと変わらず堅調であれば、現在の金利でも耐えうる経済情勢だということが言えます。
そうなると、FRBは今後の利下げをためらうことが予想され、更なる長期金利の上昇を招く恐れがあります。
FRBが利上げを行ってからすでに1年以上が経ちます。
個人的には、現在の金利高が続いている状態で経済情勢がこのまま堅調に進むとは思っていません。
どんな内容となるのか、1月末の決算には注目です。
まとめ
とどまることを知らない長期金利の上昇。
昨年の年末から上昇傾向にありましたが、先日の雇用統計によって更なる上昇となりました。
どこまで上昇するのか。
そして、私の米国長期債の含み損はどこまで膨らむのか・・・。
長期金利が上昇している要因としては、堅調なアメリカの経済情勢によって生じるインフレとの闘いが続いていることが挙げられます。
今後のインフレの動向を占ううえで、重要なイベントが2つ。
- ①トランプ大統領の就任(1月20日)
- ②アメリカの決算発表(1月末)
トランプ大統領の政策に対する発言とアメリカの決算内容には注目したいと思います。
その結果を見て、今後の米国長期債のポジションをどうするか検討したいと思います。
「インフレよ、早く沈下してくれ。」と強く願うばかりでございます。