はじめに
近年、株主優待を廃止する動きが強まっている日本の企業。
株主優待は、配当金とはまた違った魅力があります。
日用品、食事券、割引券、クオカードなどなど。
日常生活であったら助かるものばかりでございます。
そのため、株主優待の内容に釣られて株を購入することもしばしば。
ただ、株主優待の内容以上に損失を出したときは、何とも言えない悲しい気持ちになりますね。笑
力の源ホールディングス(3561)の株主優待拡充
とんこつラーメン・一風堂でおなじみの力の源ホールディングス。
一風堂は、店内の清潔感と安定した美味しさで、男性だけでなく女性からも人気が高いです。
株主優待の拡充が1月22日(水)に発表されました。
株主優待の内容

出典;力の源ホールディングスIRより
100株以上にて、お食事券2枚(2,000円分)を受け取ることができます!
ちなみに、変更前はラーメン無料券1枚を受けることができておりました。
感覚としては、優待内容が倍になっておりお得な気持ちになりますね!
主な変更点
保有期間の基準が撤廃され、保有期間が1年未満であっても100株以上保有していれば株主優待の対象となりました。
今までは、グランドメニュー以外は株主優待の利用ができなかったですが、商品の制限を撤廃し、全ての商品に対して利用できるようになりました。
一風堂以外でも、福岡県内にて展開している因幡うどんにても利用できるようになりました。
2025年3月にて拡充後の基準が適用するため、一風堂のラーメンをお得に食べたい人は、3月末までに力の源ホールディングスの株を購入しましょう!
高配当銘柄(株主優待込み)としての魅力大
株価:1,194円(1月31日(金)終値)
年間配当金:18円
株主優待:2,000円分のお食事券(100~500株未満の場合)
配当利回り(株主優待込み):3.1%
株主優待を含めると、十分な高配当銘柄となるのではないでしょうか。
そして、保有数を増やせば更にお食事券がついてくるため、資金に余裕があり一風堂好きな人は保有数を増やすことも検討してみる価値はありそうですね。
発表直後に反発する株価

株主優待の拡充を受けて、それまで下落していた株価は急騰しました。
発表日は15%高となるなど、大幅な上昇となりました。
そして、今もなお上昇は続いており、株主優待の反響の大きさが伺えます。
ただ、金曜日は全体の地合いの悪さに釣られて下落しており、1,200円前後でどう動くか注目したいところです。
発表前まで株価が下落していた理由
チャートを見てみると、昨年の夏ごろから下落は続いており、ずいぶんと割安な水準となっています。
人件費の高騰などによるアメリカなどの海外事業の不調
現在の円安でも業績がよろしくないのは、気になるところではありますが、国内はインバウンド効果もあり、業績は好調ではあります。
本来であれば、長期化する円安は国内事業にも海外事業にも追い風となります。
決算説明会資料にても、為替に対する感応度のデータがありました。

出典:同社IR(2025年3月期 第二四半期決算補足説明資料P28より)
現在の円安下にて海外事業が苦境に立たされているのは、人件費の高騰の凄まじさを感じております。
そのため、過度な円高になったときには、業績にマイナスの影響を与える可能性が高いため、今後の為替には注意しておきたいところですね。
まとめ
株主優待の拡充により、低迷していた株価が急回復している力の源ホールディングス。
100株から株主優待の対象となるため、およそ10万円程度で株主優待を受け取ることができます。
株主優待の拡充は非常に魅力的であり、監視銘柄に早速入れました!(株主優待などのお得なことにはすぐに飛びつきます。笑)
ただ気になる点は、人件費の高騰などにより海外事業が伸び悩んでいます。
本来、円安の状況は追い風のはずである海外事業。
現在の環境下で、業績が伸び悩んでいるのはやはり気になるところ。
そのため、為替の動向を確認しながら、円安が現在の水準のまま続けば購入するのはありかなと思います。
株主優待取りは3月末日。
まだまだ時間はあるため、焦らずに監視銘柄として3月まで購入のタイミングを引き続きウォッチしたいです!