株価半値のエアトリの復活はあるのか。円安・原油高で苦境の旅行業界

株式投資

はじめに

昨年のXでは、クソオブザイヤーの株銘柄が話題になっていましたね。

ビンゴになっている強者もいらっしゃったようですが、かくいう私も何銘柄か持っていたまたは現在も持っているものがあります・・・。

○がついてるのが、当時保有していた銘柄です。

  • メルカリ
  • 太陽誘電
  • エーザイ

この3つの銘柄に関してはいまだに含み損と戦い続けています・・・。

銘柄選択が重要になる個別株の難しさを改めて痛感しますね。

ビンゴの中にはノミネートされていないのですが、保有株のうちで大きなダメージを受けている一つがエアトリ

2024年の確定損失は60万円となりました・・・。

今回はそんなエアトリについて触れたいと思います。

エアトリとは

ネット販売に特化している旅行会社で、国内線の航空券に強みを持っています。

取扱高は3,000億円程度であり、旅行会社の企業規模としては中堅クラスとなります。

エアトリサイトでは、国内外の航空券や航空券+ホテルを中心に販売しています。

また、ホテル、新幹線、高速バス、レンタカーといった航空券以外のコンテンツも拡充しており、総合旅行サイトへと着々と成長しています。

エアトリの保有状況の変遷

エアトリの業績や将来性を見込んで2024年の年初から保有しています。

打診買いしたときは、こんなに割安で買えるなんてなんてお得なのだとウキウキしてました。

打診買い時の株価:1,800円

まさか、半値近くまで下落するとはこの時は夢にも思ってませんでした・・・。

6191エアトリ 2年チャート

エアトリの株価は、年初来最安値は当然のこと、年初と比較しても半値近くまで下落するという悲惨な状況です。

教科書どおりのお手本のような右肩下がり。

ここが底であろうと思い、ナンピン買いしてしまう、クソトレーダーであります・・・。

ただ、ナンピンをしては損切りを何回か繰り返しているうちに、取得平均単価は大幅に下がりました。(それが良いのかはさておいて・・・)

現在の取得平均単価:1,175円

年末の損出しにより、大幅に平均単価が下がりました。(もちろん大幅な損失ももれなくついてきましたが・・・)

但し、今月に入って風向きが変わっており、25日線越えの雰囲気が出ています。

チャート的にも強気に買えるタイミングになってきました。

年末に向けて損出しをしているタイミングであったので、良いのか悪いのか保有数が以前よりも減っているため、保有数を増やしていきたいと思います。

現在の保有数:1,000株

エアトリの現状

業績は好決算

直近の決算では、上方修正が発表され増収増益と好決算でした。

ただ、株価は好決算に反応することはなく、相変わらずの下落トレンドを継続していました。

その原因としては、マクロ的な要素が強いのかもしれません。

円安・原油高による旅行業界への逆風

2024年は予想以上の円安が続きました。

そのため、海外旅行を敬遠する人が多く、海外旅行を取り扱う企業にとっては大きな痛手となりました。

確かに、私も今年は東南アジアに旅行に行ったときに円安の影響を肌で感じました。

今まででしたら、お得に感じていた東南アジアの物価の安さも、円安のためそこまで安く感じませんでした。

エアトリの海外旅行の取り扱いは、国内旅行と比較すると割合は低いですが、今後の業績への懸念からか株価は低迷したままです。

また、原油の価格も旅行業界に大きな影響を与えます。

最近は少し下落したものの、原油価格は高止まりが続いている状況であるため、原油高も旅行業界にとっては逆風が続いております。

エアトリを保有している理由

好調な業績

マクロ環境としては、旅行業界に逆風が吹いている現状はあります。

その中でも、エアトリの業績は好調であり、売り上げも利益も順調に右肩上がりの増収増益となっています。

そのため、マクロ環境が好転したときには、更なる成長も期待できるのではないでしょうか。

下表のとおり、直近の決算でも旅行事業の好調さがうかがえます。

出典:エアトリIRより(P9〜11)

また、エアトリを保有している理由としては、好調な業績以外にも今後の成長戦略への期待があります。

エアトリの見据える戦略(エアトリ5000)

エアトリの中長期成長戦略では、エアトリグループ全体の取扱高5,000億円を目指しています。(エアトリ5000

出典:エアトリIRより(P31〜33)

近年では、毎年新規事業の立ち上げを行うなど、積極的なM&Aを行っています。

新たな事業の一つとして、クラウド事業を立ち上げており、DXが加速する時代の流れに乗って、今後の更なる成長を図ろうとしています。

M&Aによって、旅行事業以外の事業にても成長が見込めます。

まとめ

2024年は止まらない下落であったエアトリ。

損切りしては買戻しをした日々が懐かしく感じられます・・・。

旅行業界は、想定以上に続く円安や原油高によって旅行需要の減退という逆風を受ける形となっています。

旅行会社の中には、逆風のあおりを受けて業績が伸び悩む企業も見られます。

その中でも、エアトリは安定した業績を続けており、増収増益となっています。

また、エアトリはエアトリ5000という中長期成長計画を掲げており、旅行業界だけでなくクラウド事業を始めとして幅広い業界に進出しようと考えています。

積極的なM&Aを行っており、今後更なる成長へとつながるのではないかと期待しています。

今はさえない株価ですが、安定した業績と将来性を見込んで長期的にホールド(ガチホ)していきたいと思います。

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