低迷するJリートETFを保有している理由

リート保有数 株式投資

今年のJリートのパフォーマンス

今回は、株価が割安となり利回りが高くなっているJリートについて見ていきます。

絶好調のアメリカ株式や欧州リートに比べ、Jリートの低調さが続いていますね。

リート指数

出典:Yahoo!ファイナンスより

チャートを見ても、いかにパフォーマンスが悪いかは一目瞭然ではないでしょうか。

年初来安値となっています。

私もJリートはポートフォリオの一部に入れており、もれなくマイナスを享受しております。

リート保有数

現在の保有数:1,000株

但し、パフォーマンス自体はマイナスなのですが、定期的に配当金を受け取ることができます。

株価が低迷しているということは、配当利回りが高くなることでもありますので、配当金の受け取りを目的としている人にとっては、今が買うチャンスとも言えます。

もちろん、業績が悪く配当金が出ない場合は例外ではありますが、Jリートの業績は安定しているため、その心配はなさそうです。

それでは、なぜJリートの低迷が続いているのでしょうか。

Jリートが低迷している理由

①日銀の利上げ観測

リートは、借入金のコストがかかってしまうため、金利上昇には弱いとされています。

そのため、一般的にはリートは低金利に強く、高金利に弱いです。

現在の日本は、日銀の利上げ観測が強まっており、リートが不人気となっています。

ただ、最近では日銀が利上げに慎重となっているという報道もあり、今後の日銀の利上げ動向については、注意が必要です。

②好調の株式市場

株式市場はアメリカ株式を筆頭に好調なパフォーマンスです。

アメリカ経済は今のところ怪しい影もなく、失業率・小売売上高・インフレ率ともに安定した推移を示しています。

短期的に結果を残す必要がある機関投資家や専業投資家は、好調なパフォーマンスに追随する傾向にあります。

そのため、大規模な資金が株式市場に流れており、Jリートがそのあおりをうけて低迷していることが考えられます。

JリートETFを保有している理由

低迷している理由はありますが、それでも私がJリートETFを保有している理由がいくつかあります。

①日銀の利上げストップ

Jリートが低迷している理由としては、上記のとおり日銀の利上げ観測とお伝えしました。

現状では、日銀は今後継続的に利上げを行うと予想されていますが、日本の経済は利上げに耐えられるほどの安定さはまだないと個人的に思います。

長年のデフレからはようやく脱却しつつありますが、肝心の実所得が上がっておらず、モノの値段が上がっているだけだと感じます。

実際に皆さんのお財布事情は決して潤ってはいないのではないでしょうか。

そのため、日銀の利上げは予想よりも行われず、低金利のまま推移していくと想定しています。

そうなると、低金利に強いリートには追い風になるのではないでしょうか。

特に、今は金利上昇が予想されており、向かい風となっているため、その反動でJリートは大きく跳ねることが期待できます。

②アメリカ経済の停滞

アメリカの経済は今のところ好調と申し上げましたが、ずっと違和感を感じています。

アメリカの金利は高金利のまま1年続いています。

金利上昇は企業にとって調達コストがかかり、経済をブレーキする役割を果たします。

経済にブレーキが踏まれたまま、今後も好調でいられないのではないかと想定しています。

経済の停滞がひとたび起こると、株式市場から大規模な資金が流出し、Jリートへも一部資金流入が起こると考えています。

そうなると、今はさえないJリートの株価も息を吹き返すことが期待されます。

③安定的な配当金

JリートETFでは、定期的な配当金をもらうことができます。

年に4回権利確定月があり、2・5・8・11月の権利確定日までに保有していると配当金を受け取る権利が得られます。

定期的に配当金を受け取ることができるのは、心の支えにもなりますし、資金の積み上げを実感することができます。

実際に私は、株価が低迷しているときは、配当金の受け取り金額を見て、気持ちを整えています。笑

また、定期的な配当金を元手に株式や債券を購入することができます。

④利回りが高い

リートは、利益余剰金を元手に収益分配金という形で配当が行われます。

今のJリートは業績が安定しているのに株価が低迷しています。

その場合、配当利回りが高くなります。

例えば、1343NEXTFUNDS東証REIT指数連動型上場投信では、直近の収益分配金は100口あたり2,190円です。

年間換算すると、5%の配当利回りです。

これだけ配当利回りが高い現状であれば、Jリートに投資するのに十分な理由になるのではないでしょうか。

まとめ

2024年は低迷となってしまったJリート。

日銀の利上げ・株式市場の好調さが逆風となり、なかなか復調する気配は示していないです。

ただ、株価が低迷しているときは配当利回りが大きくなるため、配当金の積み上げには大きなチャンスとなります。

JリートETFでは、2・5・8・11月と定期的に配当金を受け取るチャンスがあります。

配当金の積み上げを積極的に行いたい方は、JリートETFを買って定期的に配当金をゲットしてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました